空家問題の地域性
2024年11月21日
いつもご覧いただきありがとうございます。店主でございます。
全国的に空家問題は深刻なものになっておりますが、岩手県内だけでも様々な地域の特性がありそうです。
先日、学校は一緒になった事はありませんが年齢は同じ、つまり同級生の同業社長と様々な話をしました。
私も彼も同じ業界団体の役員をやっており、岩手県の役員会でも顔を合わせる機会が多いのです。
先日話題になったのは、空家バンクなどの話。
空家バンクなどの取り組みにあたっては各市町村で対応は異なります。
あるところではエリアが広域にわたる割に商売にならない案件も多い為、業者のモチベーションアップの為に案内だけでも奨励金的なものを支払っていたりするそうですが、予算がない為、業者に対してそういったものは一切ないという所が大多数です。
ちなみに花巻では業者に対する奨励金的なものは一切ありませんが、条件が合えば購入した方に補助金が出ます。
空家バンクはざっくり言うと、空家の所有者が市町村役場の空家バンクに登録し、役所が案件を業者に任意に割り振りして話が進んでいくのですが、問題はここにありまして、バンバン決めるモチベーションもスキルも高い業者と全く決められないモチベーションもスキルも低い業者が混在しているので、良い業者に当たった売主は良いのですが、残念な業者にあたった売主はいつまで経っても決まらずフラストレーションが溜まるという構図になっているのです。
公平性の為にランダムに振り分けしているのに、全く公平じゃないという現状がある。
ここを解決するためには「やる気もスキルも無い業者には退場してもらう」という荒療治が必要だと私は考えます。
そこで一定期間決められない場合は担当を変えるというルールを今後提案していこうと考えています。
これは一見決められない業者にとって厳しすぎるように見えるかもしれませんが、業者にとってもいつまでも売れない物件を抱えるよりはハッピーな事なのです。
かく言う私も空家バンクに限らずなかなか決められない物件を抱えていると、売主さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになるので、決められないと判断した時は退場させられた方が気が楽という事もあります。
とは言うものの、様々な人達が絡む話ですので思うようにはいきません。
少しでもいい方向に向かうよう改革必要なところは改革していきたいですね。