祭りと人のつながり
2022年08月08日
いつもご覧いただきありがとうございます。店主でございます。
各地で夏祭りが三年ぶりに開催されたというようなニュースも聞くようになりました。
コロナ禍で中止が続いていましたし、最近でも感染者数が多くなったりで、いろいろ難しい問題はあるのでしょうが、ちょっと今日は「祭り」と「人のつながり」というお話をしたいと思います。
ここ花巻では毎年9月に「花巻まつり」というお祭りがあります。
今年は3年ぶりに規模を縮小して開催されることになりました。
様々な見るべきものがあるのですが、私は「風流山車」の製作と運航に20年ほど携わっています。
この風流山車。
製作に約1か月半ほどかかります。
しかもその作業は外注に出したりしているのではなく、山車のスタッフが仕事が終わってから毎晩少しづつ作っていくのです。
山車はいわゆる「マチナカ」の町内会で出していますし、昔は人も沢山いましたから、何かしら縁やゆかりが無いと参加するのは難しかったのです。(と言ってもワタクシが子供の頃ですから今から何十年も前の話です)
2002年に弊社を開業したのが山車を出している町内で、それが縁で参加するようになりました。
山車づくりは一言でいえば大変な事が多いですし、毎晩毎晩の事なので、毎日顔を合わせて話をし、苦労を共にしていく中で、濃密な人間関係が作られていきます。(祭り以外にも様々な活動や行事があるのもありますが・・)
縁もゆかりも無く開業した町内で、様々な方と仲良くなって、様々な役員をやるまでになったというのは、「祭り」がその一因であると言っても過言ではないでしょう。
今年事務所を移転して、別な場所に移転しましたが、「引き続きやって欲しい」ということで今年も毎晩同じ山車小屋で汗を流しています。
本当は新しい事務所の町内でも山車を出していますから非常に悩ましいところなのですが、今年はとりあえず従来の山車を作ろうと思っています。
話が逸れましたが、結論から言うと、「町内会」「町内行事」「祭り」などなど、煩わしいと思う人もいるのだと思います。
実際、今やってる山車でも、町内に住んでいても積極的に作業やらに来ない人もいます。
しかし、私がこの20年で得たもの、築いた人間関係は大きな財産であると思いますし、それはこういった活動に参加したからこそ、一緒に苦労したりしたからこそ得られたものであると思いますし、人生が豊かになったと感じています。
開業する前はサラリーマンでした。
朝から夜遅くまで働いて、土日も休みではありませんでしたから、こういった町内会行事やらに参加する事はほとんどありませんでした。
人間関係はほぼ会社内のものであり、今から思えば視野も狭かったと思います。
ところが退職し開業したのをきっかけに、こういった付き合いが始まりました。
最初は義務的な感じで考えていましたが、やり始めると面白くなってきて、今では心から楽しいと感じながらやっています。
ネットやリモートの時代ではありますが、私のような昭和の男は、こういった濃い人間関係が温かく感じます。
では!!